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2008年10月。首都「東京」で妊婦さんが8つの大病院に受け入れを拒否されて亡くなったニュースを読んで思うこと

まだ記憶に新しい 2006年(平成18年) 10月17日

奈良県で分娩中の妊婦さんが意識を失い、受け入れを打診したところ
18もの病院に受け入れを拒否され、6時間後にようやく大阪吹田市の
病院に運び込まれたけれど亡くなってしまった事件。

そして2008年(平成20年)10月22日のニュース

東京都で脳出血を起こした妊婦さんが8つの病院で受け入れを拒否され
亡くなってしまったニュースを読んだ。(ニュースの詳細は下記にコピー)

一番最初に驚いたことは
首都、東京で。
いかも受け入れ拒否をした病院は、大阪のスミに住んでいる私でさえも
名前だけは知っている大病院ばかり。例えば総理大臣やエライ人たちが
こぞってお世話になるとマスコミによく名前がでてくる大病院ばかり。

経済大国といわれ、国際社会でもそれなりの地位があり、100億円以上もかけて
雲の上でサミットなんて開いちゃうような、日本の国の首都で。

その日本を代表するような、名だたる大病院が8つ、そろいもそろって。
ヒトリの妊婦さんの命を救えなかっただなんて。

関わったすべての個々に様々な事情があるのだとしても。
いったい。日本という国はどうなっているのだろう。

少子化対策…。いったい何年前からクチばかりの無策が続いている?
クチ先だけの政治屋が何をどう言ったところで
現実問題として少子化はとまっていないし、
安心して子育てどころか、安心して出産さえもできない国になってしまっている。

そもそも出産したての、知識も経験も、自分で子育てする気もないような
オジョーサマ世襲議員が「少子化対策大臣」なんて、
政府の「少子化問題」に対する意識の低さを露呈しているようなもの。
案の定。
少子化対策大臣の言葉は、これまで言われてきたことの繰り返しばかりで
現実の本当の根本的な問題は見えても、見てもいない。

小児科や産科の医師が足りない。救急で受け入れる病院が足りない。
これは、内部問題山積のネットカフェ厚労省のカンカツらしい。
……いったい何年前から「問題」は続いている?。

子供は未来の宝、とか。コドモをスローガンやロゴマークに利用するだけで。
本当に子供をきちんと育む政策なんて、コレッぽっちも進んでいない。
政治屋が政治屋としてするべきこともせず、
クチをついて出るのは批判ばかり。
どこかの知事がどこぞの新聞社を批判して「悪口ばかり」と言っていたが
真実でもない日教組のワルグチを言うだけ言っていた政治屋も
しょせんは同じアナのムジナ。違うというのならば。
彼は政治屋として、少子化問題・子育て問題。教育問題などの解決に
何かしら貢献したのかしら?。
クチサキとかコテサキとか選挙対策などの、意味のウスイ活動以外に。

閑話休題。

つまりは。
少子化という日本国内で年々深刻化している問題や
保険証を持たない子供の増加や、母子家庭の経済崩壊など
国民の生命・財産を守る、という、もっとも基本的で
セッパツマッテイル問題は先送りしっぱなしで

100億単位をかけてサミットを主催したり、
アメリカのキゲンとりのインド洋での給油活動や
(国際社会への貢献というが、「国際社会」ってドコの社会だろう?。)
高齢者をマトにした強制搾取の高齢者医療制度などは
サッサと強行採決に訴えて、制度上の問題があろうが、二重徴集しようが
ドコフク風のごとく、なんとしても継続しつづける自民・公明党与党。

天下り法人などに、年間タレナガサレテイル血税は12兆円!と
みのもんた氏は何度もくりかえす。

なぜもっと。
本気で医療問題や少子化問題に
取り組もうとしないのだろう、この国の政治屋は。
与党も野党もなく。

とりあえず。
どんなに生活苦に悩む人でも、医療だけは(出産を含む) すべての国民が
人並みに受けられるように。
(親が保険料が払えないために、保険証を持っていなくて、
病院にかかれない子供がどんなに多いことか。母子家庭で
本当に苦しい生活を強いられている家庭がどんなに増えたことか。。。)

どんなに生活苦に悩む人の子供でも。義務教育期間だけでも(給食も含めて)
きちんと受けられるように。

このフタツくらいは。きちんと保証できるような制度の構築が
ナン百人もの国会議員がいるのに、なぜできないのだろう。

政治屋にはもっと。
国民のヒトリヒトリを自分の家族と同じように考えてほしい。
もし、病院のたらいまわしにあったのが、自分の身内だったら。と。
そんなふうに考えて、もっとマジメにシゴトしてくださいと、心の底から思う。

それにしても。何度見てもハラタツ年金特別便。
こんなんに、人件費やら雑費やらをムダヅカイしていないで
社会保険庁も、看板かえただけのナントカ保険機構も、
調査のための第三者機関も、みーんななくして。

そのぶんのウイタ人件費やら雑費やらで。

年金額や期間をきちんと把握できない代わりに
   (今までのニュースを見るに、安倍モト総理や、
    舛添氏が着任当時に理想として抱いていた
    「国民の最後の一人まで、全員分の年金をきっちり調べます」
    という目標は、ほとんど絶対、実現ムリそうだし。
    だいたい。ヒトツの問題が片付く前に、
    後からアトカラ新たな不正が判明するし。)

年金受け取り年齢に達した人たちみんなの
今後の医療費の負担を何割か軽減する、ということにすれば
(例えば、保険料を割引するとか、または窓口負担を一割か…
 …おもいきってナシにするとか)

おもいきって新しい制度を考えたほうが、
社会保険庁の数々の不正や横領行為の結果、破綻したことがミエミエの
年金制度をフスマの修理をするようなやり方で
補修しつづけることに、血税を使い続けるより
もっと有意義でマシな税金の使い方になるような気もするけれど。

今のままでは結局。
社会保険庁で勤めていた人たちは、今まで自分たちがしてきたか、見逃してきた
不正のシリヌグイをするために勤務時間を使い、たくさんの残業代を申請し、
それもまた血税で払われているわけで、結果的には、
社会保険庁に勤める自分たちのフトコロを増やすために不正をしたようなもの、
という感じがするから。

なんだか まとまらなかった。
ってゆーか、何について書いていたのだっけ。。。
そんな日もアリで まーいっか。

*********************************************************************************
7医療機関で拒否、妊婦死亡=脳出血、1時間たらい回し-東京

 今月上旬、東京都内で出産間近に脳内出血を起こして救急搬送された30歳代妊婦が、
7つの医療機関に受け入れを拒否され、約1時間後に最終的に受け入れた都立墨東病院
(墨田区)で出産したものの3日後に死亡していたことが22日、分かった。墨東病院も
最初に受け入れを打診された際、対応できる医師がいないとの理由で断っており、
都は救急搬送体制に問題がなかったかどうか調べている。(2008/10/22-12:44)




舛添厚労相「都から情報ない」と激怒 妊婦受け入れ拒否問題
10月24日11時22分配信 産経新聞



拡大写真

(写真:産経新聞)

 東京都内で脳内出血を起こした妊婦(36)が、8病院に受け入れを拒否され、死亡した問題について、舛添要一厚生労働相は24日の閣議後の記者会見で「周産期医療問題の解決に力を入れてきたのに、このようなことが起きたのは羊頭狗肉(見かけ倒し)だ。非常にショックで重く受け止める」と述べた。

  【写真で見る】「尋常ではないと伝えたのに…」沈痛な面持ちで会見する五の橋産婦人科の医師

 その上で、舛添厚労相は「医療体制が整備されているはずの東京都でこのような事態が起きたのに、妊婦の死亡から2週間以上も厚労省に報告があがってこないのはどういうことか。情報をあげてくれれば国も手を打てる。都にも責任がある」と東京都を批判した。

 舛添厚労相は自ら24日午前に、最初にいったん受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)を視察する予定だが、この視察に対して、当初、都が「準備ができない」と受け入れを拒否しようとしたことを明らかにし、「都の姿勢に対して怒りを覚える」と述べた。








妊婦死亡で石原知事 「反省してもらいたいのは大臣様」 
10月24日21時19分配信 産経新聞


 東京都の石原慎太郎知事は24日の定例会見で、都内で脳内出血を起こした妊婦(36)が8病院に受け入れを拒否され、死亡した問題について、舛添要一厚生労働相が「都に任せられない」と発言したことに対し、「反省してもらいたいのは厚労省で、今担当のその大臣様だ」と反論した。会見の詳報は次の通り。

 

 --墨東病院で妊婦が死亡した問題で、舛添厚労相が「都には任せられない」と発言したが


 「と、いうところまでは承知している。その後のところが大事なんだよな。あの人はね、大見得(おおみえ)きったつもりでいつも空振りするけどね、今度も現場に行ってですね…まあ、こういう発言するときは、現場を踏んでね。起こった事態の事実ってものをちゃんと分折して掌握したうえで物を言ってもらいたい。一国の大臣なんだから」


 「年金の問題でもいつも大見得切るけど、いつも空振り。結局なんか、彼が国のけしからん役人を代弁してるみたいな印象にしか写らないじゃないか。今度も何の思惑か知らないけどね、病院に行って事態聞いたあとで、話随分トーンダウンしたじゃないですか。しかもですな、事態を掌握していない証拠はね、これは医療事故ではないんですよ。それだったらね、ただね、お産というのは非常に危険な作業でね、かつて昭和30年代のはじめのころには死亡率が高かった。今まあ、その10分の1に減りましたがね。そういう今度の場合は非常にレアケースでね、妊婦ご自身が脳出血をした。これは30歳代半ばは、そういう事故が割と頻発する年代らしいんだけども、具合悪いことに出産と一緒に重なりましてね。当人は自分に何が起こっているのかわかりっこないんだから。頭が痛い、痛いっていうのに、『私、脳出血です』とは言わないよ。それは医者が判断すること」


 「しかし、その頭痛に関してどういう会話があったかわからんけどね。結局、最後は脳出血で手術をしたわけでしょう? ですから、そういう事態を踏まえて物言ってもらいたいんでね。東京に任せてられないんじゃない。国に任せていられないんだよ。厚労省の医療行政が間違ってきて、お医者さんがこういう体たらくになった。足りない。足りないだけじゃなしに、まあ、高福祉高負担というのは当然だけど、日本の場合には高福祉低負担だ。それがまかり通ってね、患者も非常に注文が多くなって、お医者さん非常に苦しい立場で。昔はなかったような医療裁判にさらされて、だんだんなりたい人がなくなってきた。こういう事態つくったの国じゃないですか。国に任せていられないんだよ。誰がやったんですか?国に任してたからこういうことになっちゃったんだよ。反省してもらいたいのは厚労省で、今担当のその大臣様だね。物言うならもう少し冷静に頭冷やして物言った方がいいと私は思いますけども」。

 

 --新しい取り組みは考えているのか

 

 「これはね、本当にレアケースなんですよ。ですからね、こういう万が一の事態ってのはなかなか想定しにくいんでね。それでもやっぱりお医者さんの数が多かったら、ここまで至らなかったかもしれない。それに医者の数増やすのは国の責任だから。東京は東京なりにですね、いろんな誘致をしてますよ。だから、他の県からうらまれているフシがあるけど、それでも絶対数が足りないんでしょ。赤ん坊を産む産科と、産んだ子供を育てる小児科がね、絶対的に医師が足りないということはね、これやっぱり国の責任じゃないですか。舛添くんしっかりしてもらいたいよ、ほんとに。あまり国に任してられないね」


 --三宅島で先週末に行われたバイクイベントでホンダが大会を妨害していると発言したが


 「僕、何人もの人に聞いたんですよね。ただ、その人たちにね、証言してくれって言ったら、証言する人もしない人もいるでしょう。証言したとしてもね、相撲の八百長みたいでね。金を渡した写真があるわけじゃないしね。結局、水掛け論になる。この問題はやっぱりホンダの傲(おご)りと思う。僕はだからね、下っ端の重役とか部長にあってもしょうがないんでね。昔、(創業者の)本田宗一郎さんにかわいがってもらった。あの人、生きてれば乗り込んでいってだね、『おかしい』と言いますよ。まあ、今の社長どんな人か知らんけどね、私とにかくね、抗議に

行きます」


 --金融危機の影響について

 

 「おおまかな報告は聞いている。非常に影響が出てますな、この9月の限りですね、倒産の件数が前月に比べて3倍になった。国がどうあろうと、予算措置も積極的に検討していかないといけない」


 --2次補正も組むのか?


 「まあ、そういうものを含めてプラスアルファの対策を考える」


 --金融庁が新銀行東京の検査結果を通知したが


 「これはね、銀行も努力もし、まだ中間の決算報告が出る前に、(追加出資400億円の棄損の可能性、引当金不足などの報道は)非常に迷惑です。そういう認識を私はもっておりません。私は風評被害を恐れるね。ああいう先走った報道そのものは。非常に迷惑だね」


 --コンビニの深夜営業自粛問題について埼玉県知事が関東の8都県市で連携しようと呼びかけている


 「これは、埼玉県知事ともいろいろ話をしてきましたしね。彼がオフィシャルに口火を切ってくれたこと、大変結構だと思います。やっぱり無駄な電気は消した方がいい。こういう時代になればね、万民が納得してくれると思いますよ。業界はね、万が一深夜でも、お客がないでもないから明かりをつけておくことになるかもしれないけど、電気の付け方にもいろいろ工夫もいるんじゃないかな。店を全部閉めるということじゃありませんから。そういう、小さな試み、少しずつ重ねていかないとこの事態、防げないと思います」 

 --全国学力テストの公表問題。大阪府は32市町の結果を開示したが

 

 「公開すべきだと思います。教育者だってね、成果をあげることに努力しているわけだから、いい意味でも競争が必要だと思うし、いい成績あげるために反省の素材にもなると思います。ただ、発表の仕方にもいろいろ工夫もいるかもしれないけど、しかし相対的にどこが優れて、どこが劣っているか、結果として、やはり先生方当事者の問題と思う」

 

 --市町村別の公表について 

 

 「いいんじゃないですか。それぞれの教育委員会があって、それなりに努力してらっしゃるんだから」

最終更新:10月24日21時19分

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コメント 21

ほのぼの

こんにちわ。

今回のケースでは、どのような医療機関が、どれだけ早く受け入れていたとしても、この妊婦の命は救えなかっただろうと言われています。

子供の命を救えただけでも、かなり頑張ったとのことです。

出産というのは、うまく出来て当たり前、という考えが私達にありますが、それは大きな誤りです。少し昔を振り返れば、死産が当たり前、母親も出産により命を落とすこともとても多かったのです。

どれだけ医療が頑張っても、どうしても救えない命があること。このことは頭の片隅に入れておかねばなりません。

医療費削減の政策によって、医療側は大打撃を受けており、過酷な労働環境になっています。これを改善する抜本改革は、医療費を増大させ、医療現場の環境を改善すること。特に、小児科や産婦人科の医師の環境を改善しなければ、人手不足は解消しようがありません。

しかし、これをするというのは、当然のことですが、税金や健康保険料を上げることになります。国民皆が懐を痛める覚悟がないと、この問題は改善しません。

天からお金が降ってくるわけではないのです。
by ほのぼの (2008-10-29 17:57) 

らだ

ほのぼのさん こんばんは
ご訪問&コメントありがとうございます。

  >今回のケースでは、どのような医療機関が、
  >どれだけ早く受け入れていたとしても、この妊婦の命は
  >救えなかっただろうと言われています。

イチブの例外を除き、命の可能性に「絶対ゼロ」はありません。
基本時に、「そーゆー問題ではない」のです。
……と、私は思います。

  >出産というのは、うまく出来て当たり前、という考えが
  >私達にありますが、それは大きな誤りです。

私にはありません。
恐らく、出産経験者の中では「出産がうまくできてアタリマエ」と
思っている方は少ないのではないでしょうか?。
「出産が うまくできて当たり前、と多くの人が思っている」というのは
故意につくられたミセカケ世論だと思っています。

なぜなら…。
「出産」、というのは「その場限り」のものではないのです。
「出産」というのはまさにクライマックスの通過点のヒトツであって、
多くの妊婦は、身ごもったと自覚症状がでたときから、
さまざまなキケンや障害とつきあって約10ヵ月。
なんとか我が子と我が身を守りとおし、ようやく「出産」にいたるのです。
さらに無事に出産できたとしても、出産後のキケンや障害をできるだけ
回避し、無事に育児に携わることができるよう、母子ともに産後一ヶ月の
健診が義務付けられていますし、その後も新生児については
健診や予防接種など、3~4年は「要注意な日々」続くのです。

 妊娠期間とその後の新生児から乳幼児にかけての子育ての大変さを
身近で見ている家族にしても、「出産は安全にできて当たり前」という
認識は薄いと思いますよ。

もっとも。イチブには妊娠期間もスイスイ、出産もスイスイと
ラッキーにも何の苦労も知らず、「出産は無事で当たり前」という認識を
持つ人もいるかもしれませんが……。(ホントにいるかなぁ?。)

  >どれだけ医療が頑張っても、どうしても救えない命があること。
  >このことは頭の片隅に入れておかねばなりません。

今回の東京の妊婦さんの件では、8つもの医療現場で
頑張る機会さえ与えられませんでした。
たらいまわしされたと、名前のあがっている病院の医師の中には、
「もしも自分が診てあげられていたら」と、少なからず思っている医師も
いらっしゃるのではないでしょうか。

多くの医師は。患者を前に
どんなにがんばっても救えないかもしれない、なんて考えません。
                             …と、思います。
どんな状況にあっても。ひたすら「自分が絶対にこの命を救うんだ」という
決意のもとで日夜励んでいると思いますよ。


  >医療費削減の政策によって、医療側は大打撃を受けており、
  >過酷な労働環境になっています。

そうですね。恐らく、医療崩壊とも言われる現状の最大の原因は
与党が間違った医療政策を続けてきた結果でしょう。

  >これを改善する抜本改革は、医療費を増大させ、医療現場の
  >環境を改善すること。特に、小児科や産婦人科の医師の環境を
  >改善しなければ、人手不足は解消しようがありません。

そのとおりですね。ただ、抜本改革の柱が「医療費を増大させること」
だけとは思えませんが。

  >しかし、これをするというのは、当然のことですが、
  >税金や健康保険料を上げることになります。国民皆が懐を痛める
  >覚悟がないと、この問題は改善しません。

小泉元総理が厚生大臣になったときから、政府は↑このように言い続けて
保険料を上げ続けてきました。その結果が現在の医療崩壊なのです。
国民のフトコロをアテにするばかりで、きちんとした政策を練ってこなかった
政治に携わっている人の責任は重いと思います。

国民も、高齢化社会になり、医療に関しても、あるていど自分たちの
負担が増すことは覚悟の上だと思います。
ただ。国民のフトコロをアテにする前に政府のムダヅカイ
(天下り先の既得権益優先主義や、各省庁のムダヅカイなど)を
やめて、きちんと医療や教育などに血税を配分し、それでもなおかつ
足りないのであれば、国民のフトコロに頼るのもヨシ、と多くの国民は
思っていると思います。
 さらに言えば。
前述したように、政府は「保険料を値上げさえすれば、
きちんとした医療を提供できる」と、言い続けて、今まで保険料や
窓口負担などを値上げし続けてきました。
そして、その結果として現在の医療現場の崩壊があるのです。
 
 この現状をもってして。
今後も同じ政府の医療政策を信用しろ、というほうがムリな話です。

 さらに言えば。医療に関しても。
厚労省の天下り先の既得権益問題はちゃんと存在しています。

  >天からお金が降ってくるわけではないのです。

そんなこと。多くの国民は考えたこともないのではないでしょうか。

by らだ (2008-10-29 23:22) 

ほのぼの

らださん

私は、

>その日本を代表するような、名だたる大病院が8つ、そろいもそろって。
ヒトリの妊婦さんの命を救えなかっただなんて。

>安心して子育てどころか、安心して出産さえもできない国になってしまっている。

というエントリーの記載について、前提が間違っているのではないかと言っているのです。名だたる病院が8つそろっていても、救えない命というのはあるし、100パーセントの安心をもった出産などありえないと申しているのです。90パーセントの安心というのならあり得るかもしれない。では、95パーセントの安心に引き上げるのに、どれだけの予算が必要になるのでしょう。

今回、かかりつけ医が転送先を探し始めて、墨東病院に妊婦が運ばれるまで1時間半の時間が掛かっています。これを長いと見るか、短いと見るか・・・。臨月で脳出血を起こしている妊婦をケアできる病院を探すのは、極めて困難でしょう。私は、土曜日の夕刻というこの時間帯のなか、1時間半でも、医療側は精一杯頑張ったと思っています。これが長いという人は、ではどのくらいの時間であれば満足なんでしょう。1時間以内でしょうか。では30分短縮する体勢を作るのに、どの位のリソースが必要なのでしょう。そして1時間以内にできる体勢が整った時に、今度は、それも長すぎる、という声があがってこないでしょうか。
結局、際限がありません。

今の医療崩壊を招いた原因は何だろうとお考えですか。
産科や小児科医が減少し、オーバーワークになった原因は何だろうとお考えですか。

要因はいくつかあるでしょう。仰るように天下り法人などの無駄を無くして、それにより余ったお金の一部を医療予算に回すことも必要だとは思います。しかし、それでは抜本解決にはなりません。

私たち一般国民が、医療に100パーセントを求めた結果、医師達を追い詰めてしまったことも原因していると思います。

そのことを、国民一人一人が反省しなければならないのではないかということを言っているのです。


>今回の東京の妊婦さんの件では、8つもの医療現場で頑張る機会さえ与えられませんでした。
たらいまわしされたと、名前のあがっている病院の医師の中には、「もしも自分が診てあげられていたら」と、少なからず思っている医師もいらっしゃるのではないでしょうか。

医師達はみんなそう思っていると思いますよ。だから、墨東病院は無理をして引き受けたのだと思いますよ。でも、無理をして引き受けて、そんなことを続けて、過労から医療ミスが発生したら、患者を殺した、と医師達はバッシングされる世の中です。福島県大野病院のケースを見てみたらいいです。

結局、犯人捜しをしているでしょう。

引き受けた以上、100パーセント完璧な医療をしなければならないというプレッシャーを医師に与え続けてきたのは患者側や世論です。

だから、100パーセントに近い体勢がその時点で整っていなければ、患者を引き受けようとしない医療者が増えているのです。

医療現場で頑張る機会さえ与えられなかった、と仰りますが、昔は皆そうだったのではないですか。今だってそんな人はたくさんいます。交通事故にあって、現場で亡くなってしまう人もいるでしょう。しかし、交通事故のケースで、病院への搬入が間に合わなかったといって、問題になることはあまりありません。しかし、妊婦だって、臨月で脳出血を起こしたら、助かる確率は極めて低くなります。でも、これだけ世論が騒いでいるのは、出産というのは出来て当たり前だという先入観があるからでしょう。

人の命を救うために一生懸命に頑張っているのに、少しでもミスらしきものがあれば、「人殺し」と非難される。巨額の民事訴訟を提起されるばかりか、逮捕され、「人を殺した」といって起訴されてしまうこともある。それを是としてきたのは、結局は、国民が犯人捜しをしたからでしょう。そんな患者側、国民の態度が、結局、産科医や小児科医の減少を招いている。


らださんは、今回の妊婦の命を救うために、どのような施策やシステムを構築すれば良かったとお考えなのでしょうか。
by ほのぼの (2008-10-30 00:30) 

らだ

ほのぼのさん こんばんは
今夜もご訪問ありがとうございます。

ほのぼのさん、私のブログは基本的に「エントリー」ではなく、
表題のとおり、シュフの溜息まじりの『ブログ』ですので。
前提として。ねんのため。

でも、もちろん、コメントいただけて嬉しいです。書き甲斐があります。

さて。

  >前提が間違っているのではないかと言っているのです。

前提として。
名だたる8つの病院は、すべてきっちりERの看板を掲げていました。

  >8つそろっていても、救えない命というのはあるし、
  >100パーセントの安心をもった出産などありえないと申しているのです。

出産に関する私の考えは、前回のコメントに記したとおりです。
よく読んでいただければ、危険度のパーセンテージの問題でも、
予算の問題でもないという、私の考えが表されていると思うのですが。

今回の妊婦さんの問題点の第一は、受け入れを拒否した8つの病院が
「ER」の看板を掲げていたということでしょう。
一般にERとは、北米型救急システムをさします。
内容的には、24時間・365日全ての救急患者…救急車も独歩来院も
含めて…を受け入れ、全ての科の診断および初期治療を行う義務を
おいます。
もしも。これまでのような救急医療体制をとりつづけるのではあれば
まぎらわしくも「ER」などと掲げず、古来よりの日本式「救急」として
救命救急センターを存続させていればいいのです。

しかし。行政や病院側が意図して「ER」と掲げたのは、これまでの
「救急」で起こっていた「たらいまわし」と呼ばれるものをなくそう、という
意図も大きかった。ですから今回の東京都の件は、行政側も病院側も
意図したとおりにシステムが機能しなかった、という現実が問題点である、と、多くの人や諸機関が指摘するとおりです。

  >今の医療崩壊を招いた原因は何だろうとお考えですか。
  >産科や小児科医が減少し、オーバーワークになった原因は
  >何だろうとお考えですか。

そもそもの要因は。
小泉政権の行った、医療現場を無視した医療改悪政策で
医師不足にさらなる拍車がかかりました。
医師不足の原因については、私などより専門家の方がたくさん記されて
おりますので、「医師不足」か、「医療改悪 小泉政権」などで検索して
いただけますとよいかと思います。
 ↓簡単な記載でしたら、こちらにもありました。参考までに。
http://www.jouhoku.jp/column/ishifusoku22.html

  >私たち一般国民が、医療に100パーセントを求めた結果、
  >医師達を追い詰めてしまったことも原因していると思います。
  >そのことを、国民一人一人が反省しなければならないのでは
  >ないかということを言っているのです。

一般国民の中で、医療に百%を求めている人がどのくらいいるか
自体が疑問です。ちなみに私の知る限り、私の周りの小さな範囲では
「医療に百%を求める」という考えをもっている人は一人もいません。

恐らく、国民が求めているのは「できるだけ患者を思いやって
医療行為を行ってほしい」ということではないでしょうか。
具体的には説明責任やセカンドオピニオン制度なども含まれると思います。

福島県大野病院のケースを見ても、私には犯人捜しをしているようには
見えません。
この事件の見解については、こちらのページ↓の記載事項が
http://homepage3.nifty.com/medio/info/fukushima-onobyoin.htm
妥当と思われますし、私も同意見です。

  >でも、これだけ世論が騒いでいるのは、出産というのは
  >出来て当たり前だという先入観があるからでしょう。

これだけ世論が騒いでいるのは、二年前の奈良での妊婦さんの件が
教訓としてまったく働いていないかのような、類似の「たらいまわし」が
ER創設を行政策として掲げていた、日本の首都である東京の大病院で
起こったから、という理由が大きいのではないでしょうか。

  >それを是としてきたのは、結局は、国民が犯人捜しをしたから
  >でしょう。そんな患者側、国民の態度が、結局、産科医や
  >小児科医の減少を招いている。

ん゛ー。
似たようなことを少し前に与党のヒトがテレビで言っていたような
気がしますが、それは小泉政権以来、与党が強行採決し続けてきた
医療改悪政策の責任転嫁的発言のような気がします。

らださんは、今回の妊婦の命を救うために、どのような施策や
システムを構築すれば良かったとお考えなのでしょうか。

せめて。
すでに東京都が政策として掲げ、構築したシステムが、大義名分通り
きちんと機能されていれば、「納得の度合い」も明らかに違ったと思います。

産科と小児科の医師の待遇改善という点では。
とりあえず天下り先にズルズル流されている12兆円の半分の6兆円でも
投資すれば、現状よりずいぶん違う状況になるのではないでしょうか。
ただし。医師の育成には時間がかかります。

育成時期における即効的対策と言われれば。
産科と小児科を専攻する場合の、大学以降にかかる「学費・諸経費」を
無料(地域、または国の行政負担)にすればいいのではないでしょうか?。
地方行政の負担とするならば、医師免許獲得後、学費を負担した地域に
一定年数とどまる、ということを義務化するのも、一つの方法だと思いますが。

少子化対策が国全体の問題といわれる今、このくらいの抜本改革は
すぐにでもしてほしいものです。

予算は毎年天下り先にタレ流されている12兆円の半分の6兆円で
ジュウニブンに まかなえるのではないでしょうか。

by らだ (2008-10-31 00:49) 

ほのぼの

らださん

おはようございます。

>ほのぼのさん、私のブログは基本的に「エントリー」ではなく、表題のとおり、シュフの溜息まじりの『ブログ』ですので。前提として。ねんのため。

「エントリー」とはブログを構成する個々の記事のことを指すと思っておりましたが。
ここ↓にもそのように定義されていますし。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%F3%A5%C8%A5%EA%A1%BC


>今回の妊婦さんの問題点の第一は、受け入れを拒否した8つの病院が「ER」の看板を掲げていたということでしょう。

墨東病院は医師不足を理由に周産期母子医療センターの指定解除の要望を出していたそうですね。しかし、地域の拠点病院だったため、現場の医師の努力で何とか維持していたそうです。どうやら、都の方が無理を言って、この要望を押し返していたような感じがします。

なお、ERという名称が日本型のものなのか、北米型のものなのかは言葉の問題に過ぎず、本質的な問題ではないと思います。

>今回の東京都の件は、行政側も病院側も意図したとおりにシステムが機能しなかった、という現実が問題点である、と、多くの人や諸機関が指摘するとおりです。

システムが機能しなかったというのは何をもって、そのように断じることができるかです。
今回のように、脳出血と臨月が併存している場合に、そのような患者をどのくらいの時間で受け入れ可能と回答する施設が現れることを、システム合格の要件とされますか。100万人の妊婦のうち、数例程度にしか発生しない、極めて稀なケースですよ。

このようなケースを治療するのに、受け入れる病院として、どのような条件が満たされることが必要だとお考えですか?どれだけの医療スタッフの身柄が空いていることが必要だと思います?

産科、小児科、脳外科、放射線科(CT撮影のため)、麻酔科の各医師、放射線技師、看護師多数名の身柄が空いており、かつベッド(可能な限りICU)、新生児集中治療室(NICU)が空いていることが必要でしょう。

常に24時間、これだけのスタッフが全員他の治療に従事しておらず、即座に対応できる状況を作るということは、もの凄い数の医療者を準備しなければならないことになります。全国どこでもそこまでの医療体制を構築するためには、膨大な予算が必要になるでしょう。逆に言えば、これだけのスタッフを常に遊ばせている状況を作ることになるのですから、壮大な無駄を許容したシステムということになります。

100万人の妊婦のうち、数例程度しか発生しない極めて稀なケースにまで、対応できるように、そこまで準備することが、果たして経済的に成り立つのでしょうか。

「一つの命は地球より重い」式の考えで、それでも準備しなければならない、というのなら、国民は医療費によって国家が破産しなければならない覚悟を持つべきでしょう。


>一般国民の中で、医療に百%を求めている人がどのくらいいるか自体が疑問です。

らださんは、今回のケースで、何分以内に妊婦が病院に担ぎ込まれ、何分以内に手術を受けることが合格点だと思いますか。それを満たすために必要な国家予算はいくらになりますか?

なお、何分以内に処置しておれば、この妊婦の命を救える可能性が、どの程度上昇したか、その検証も必要になりますね。

専門家は、母親の救命はいずれにせよ極めて困難だったと言っています。


>福島県大野病院のケースを見ても、私には犯人捜しをしているようには見えません。
この事件の見解については、こちらのページ↓の記載事項が
http://homepage3.nifty.com/medio/info/fukushima-onobyoin.htm
妥当と思われますし、私も同意見です。

失礼を申しますが、大野病院のケースについて、一連の報道の流れ、そして判決に至るまできちんとフォローされていないと思います。執刀医にミスはありませんよ。判決で確定しています。最善を尽くした執刀医に、遺族は激烈な処罰感情を持っており、マスコミは、その遺族感情を垂れ流し、執刀医をバッシングする報道を垂れ流していたんですよ。それに拍手喝采していたのは一般視聴者です。出産というのは無事に行われて当然という思い込みがそこにはあります。

大野病院のケースは医療問題を考えるのに示唆に富みますので、一度、じっくりと検証されることをお勧めします。


>産科と小児科の医師の待遇改善という点では。とりあえず天下り先にズルズル流されている12兆円の半分の6兆円でも投資すれば、現状よりずいぶん違う状況になるのではないでしょうか。

12兆円のうち、どれだけが不要なものだとお考えですか。天下りというのは確かに問題がありますが、天下り自体を廃止したとしても、民間に委ねることが適切ではない、特殊法人の機能として残しておかないといけないものも多数あります。

12兆円全部がカットできるわけがありません。みのもんたのいつもの調子に乗せられていませんか?民営化なども行って、よくてカットできるのは2兆円程度ではないでしょうか。

しかもカットした分のうち、医療予算に回すことができる分はわずかでしょう。医療の事だけ考えておればよいわけではありません。

焼け石に水です。

>ただし。医師の育成には時間がかかります。

その通りです。「増税する前に、無駄をなくす努力を政治・行政はすべきだ」と繰り返されて来ましたが、耳にタコができました。無駄をなくす努力は、継続してずっと行い続けるべきですが、問題を先送りすることが望ましいとは思いません。みのもんたのやり方は、思考停止状態で感情だけを煽るやり方です。視聴者、すなわち国民の自己責任を省みず、権威だけをバッシングする、そういう受けだけを狙ったワイドショー脳のメディアにはもううんざりです。

>産科と小児科を専攻する場合の、大学以降にかかる「学費・諸経費」を無料(地域、または国の行政負担)にすればいいのではないでしょうか?。

ちょっと分かりづらいのですが、この「学費・諸経費」というのは何をさすのでしょう。医師国家資格は、単一の資格であり、産科・小児科など科別の資格ではありませんが・・・
専門医の認定制度について誤解があるように思うのですが・・・。
それに、このような医師育成のレベルで見直すことは即効性がありません。やはり10年かかります。


私は、医療予算をあまり増額させないで、今の医療崩壊を食い止めるためには、以下の施策が必要だと考えます。

(1)医療行為中の過失によって生じた患者の生命・身体に対する損傷に対しては、民事・刑事ともに免責とすること(ただし重過失は除く)。

 医師も完全な人間ではありません。ブラックジャックは実際には存在しません。高度に複雑化した現在の医療の過程では、ミスの一つや二つが生じることはむしろ当然と考えるべきです。患者を救おうと懸命になっているのに、ミスを犯したことで、訴訟の負担を強いられ、莫大な損害賠償責任を取らされたり、犯罪者として扱われてしまうのでは、特に産科、小児科、救急医療、外科などのリスクの高い分野(これはすなわち命を救うことが求められる医療の中で最も大切な分野です)で、医師のなり手がいなくなります。
 しかし、ミスが生じたために、助かるものも助からなかったという結果について、補償を受けることができないのでは、患者・国民は納得しません。また、医療機関の腕の差によって不公平な結果が生じることも不都合です。
 そこで、標準的な医療(ガイドラインで定められたもの)から、大きく外れたミスがあった場合には、医療事故調査委員会の調査に基づいて、相応の補償が得られるよう、基金を作り(今の医師が払っている医療過誤保険料を、そこに集めればよい)、そこから患者側に支給するという措置が必要です。

(2)診療報酬を改定し、産科、小児科、救急医療、外科などのリスクの高い分野において、医師に高収入が得られるようにすること。他方、それ以外の分野の診療報酬を下げること。

 これらのリスクの高い分野から、他分野へ医師が流出することを防ぐために、高賃金とすべきです。

(3)診療報酬を改定し、開業医の診療報酬を下げ、勤務医の診療報酬を上げること。

 現在、労働環境が劣悪で、かつ低賃金の勤務医が、どんどん開業医になるという現象が生じています。命を救うための最前線である勤務医の収入が、開業医の3分の1以下という状況は望ましくありません。このようになってしまったのは、開業医の団体である日本医師会が圧力団体として力を持ってきたからですが、これを打ち破る政治決断が必要です。

(4)コンビニ受診のような、医療資源を無駄に浪費する患者側の行為をなくすこと

 患者側・国民の意識改革が必要です。コンビニ受診は「悪」であるくらいの意識が求められると思います。教育・広報活動によるほか、軽症者の受診については、受益者負担が高くなるよう、健康保険がカバーする範囲の変更をすべきです。

(5)モンスターペイシェントを厳しく取り締まること

 民事・刑事両側面から、モンスターペイシェントへの責任追及を強化すべきです。法律の制定も必要だと思います。大なり小なり、患者全体が権利主張のみが強くなり、それによって医師が振り回され、疲弊しているという現状があります。医師は患者の奴隷ではないはずです。

(6)高齢者の受益者負担率などを引き上げること

 高齢者が医療資源の大半を費消しています。冷たいようですが、定年退職した高齢者は、社会再生産という面ではマイナスの存在です。できるだけ医療を利用するのではなく、自分で健康管理をするという習慣を築き上げていく必要があります。後期高齢者医療制度の導入だけで、批判の大合唱が上がるのは、高齢者が次世代の幸せを考えていない証拠です。毎日のように病院に通い、入退院を繰り返し、薬漬けの生活によって、莫大な医療費を使いながら、80歳の平均寿命が90歳に伸びたとしても、誰も幸せにはならないと思います。日本人の寿命は延びすぎました。世界最高の長寿国になったことが幸せなことだとは思いません。「高齢者に死ねということか」と批判されると思いますが、冷たい現実がそこにあります。あまり医療の世話にはならず、「自然に死ぬ」ということが、それこそ「自然な事」で、人間本来のあるべき姿であること、実は幸せであるかもしれないこと、死生観というのを、今一度、日本国民はじっくりと考える必要があると思います。人間に限らず、生物というのは、次世代の繁栄の為、生殖、育児を終えた後は、死ぬべく、遺伝子的にプログラムされた存在なのです。私自身は、70歳でぽっくりと死ねたら充分幸せだと思っています。
 こういうことはタブー視されていてあまり論じられていません。しかし、そういうことをしっかりと議論していくことが、メディアの本来の責任なんだと思います。

(7)保険適用のある治療を絞り込むこと

 医療だって、お金持ちは高度な医療を受けることができ、貧乏な人は、それなりの医療、という資本主義の原則が適用されないといけないと考えます(本来の資本主義の原則を徹底すれば、貧乏な人は医療を一切受けられないとしても文句は言えないことになります)。国民皆が同等の医療を受けることができるということは、社会主義的なパラダイスかもしれませんが、逆に悪しき平等ではないかと私は思います。特に、最近、医療の発達によって、MRIなどの金がかかる装置などが広く普及するようになっていますが、これが医療の高額化に繋がっています。この方向性はどんどん加速化するでしょう。そのような中、全国民に極めて高度な医療をまんべんなく保障するということをやっていては国家が破綻します。日本の健康保険制度は、世界最高レベルと言われていますが、行き過ぎているように思います。これを当然と思ってはいけません。アメリカでは任意保険制度しかなく、無保険者が多数います。貧乏人は医療が全く受けられないということになっています。

(8)搬送先検索システムの改善

 搬送先検索システムは、リアルタイムに各病院が受け入れ可能か表示することが出来ておらず、そのため、救急隊員も、参考程度にはなるが、あまり役に立っていないと言っています。それは各病院の端末でのデータ更新が1日2回に留まっているからです。しかし、現実問題として、ただでさえ人手不足の病院が、頻繁にデータ更新をすることは難しいです(更新するには全科の状況を総合的に判断する能力と手間が求められます)。どのように改善するのかは、簡単なことではありませんが、最新技術を導入して、専門家によってさらに智恵が絞られるべきと考えます。

(9)入院率の低減

 病院は有限です。満床になっているために、救急患者を受け入れることができない事態が頻発しています。軽症の患者は、できるだけ入院をせずに、通院ですますことができるように、入院の際の受益者負担率を上昇させるとともに、在宅で、自分で管理できるような治療を広めるべきです。アメリカでは、入院費用が高額なため、大半の患者は、近くの安いホテルに泊まって、そこから病院に通っていると聞いています。点滴なども、自分で自宅でセットしています。手取り足取り、病院で全部してあげる必要はありません。

(10)医療資源の集約化

 ただ単に集約化すればいいというものでもないと思いますが、地域的特性を考え、適切に集約化を考えていくべきです。その結果、施設が遠隔地になってしまう場合、ヘリポートの設置なども考えていくべきです。


以上、これらの多くは患者側にとって厳しさを求めるものになっていますが、それが厳しすぎるというのであれば、国民は健康保険料の増大を甘受しなければならないと思います。もっとも、いずれにせよ、医師全体の絶対数が著しく不足しているのですから、やはり健康保険料の増大は緊急の課題でしょうが・・・。
by ほのぼの (2008-10-31 06:03) 

らだ

ほのぼのさん こんばんは。
今日もご訪問とコメントありがとうございます。

ほのぼのさん、ご覧いただいておわかりのように
ここはワイドショー脳にどっぷり浸かっているシュフのホームページです。

そしてワイドショー脳化してしまっている私が、日々、雑感のように
とりとめもなく書いているブログは、たんにニュースの記事やテレビなどを
見て、単純にどのように思うか、ということを記しているものです。

テレビのワイドショーにしても新聞にしても政治屋のコトバにしても
享受する視聴者や読者の多くは十分な知識や下調べをもって受信している
ハズもなく、そのような視聴者の姿勢にノッて、ワイドショーが成立している
部分も確かにあると思います。さらに、50年以上も与党が変わらず
ズサンでタイマンな管理のもと、省庁や社会保険庁の腐敗が脈々と
続いてこられた、というのも、ソノヘンに原因の一端があるのではないかと
私は思っているのですが、たとえそれが原因の一端だと
はっきりしたところで、明日もワイドショー的内容のワイドショーは続き、
政治屋のコトバよりみのもんた氏のコトバの方が真実味がある、と
思っている視聴者が多いかもしれない、という現実は変わらないと思います。

 さて。今回の妊婦さんの問題点の第一は、話がERに
伝わっていたのかどうかがまずあやしい、という説もあるようです。
ほのぼのさんのコメントを拝見しても、伝聞と推測表現が多いので
この件については、この場でいくら論議をしても結論は出ない気がします。
いろいろな肩書きのヒトが いろいろな意見を出しているので
それだけ問題の本質も複雑だということでしょう。

  >システムが機能しなかったというのは何をもって、
  >そのように断じることができるかです。

救急搬送の受け入れ先の検索システムが機能していなかった、
そうです(ワイドショーネタですが)。

  >今回のように、脳出血と臨月が併存している場合に、
  >そのような患者をどのくらいの時間で受け入れ可能と回答する
  >施設が現れることを、システム合格の要件とされますか。
  >100万人の妊婦のうち、数例程度にしか発生しない、
  >極めて稀なケースですよ。

結果論に見えます。
患者を診る前から「稀なケース」と判断できるハズもないのではないかと。
それに。よほどの大災害の中で不可抗力下ならいざしらず
医師や救急隊員が患者を診る前から「これは稀なケースで
治療しても助からないから搬送をあきらめよう」なんてことは
現実として絶対にありません。

ほのぼのさんは「極めて稀なケース」を強調されますが、
「極めて稀なケース」だから、なんだというのでしょう?。
「極めて稀なケース」だから、たとえERを備えた大病院でも
患者を拒否していいとでも?。

患者さんのご遺族は訴訟なんて考えていませんよ。
ただ。また同様のことが起こった場合に、患者や遺族、国民の多くが
少なくとも「これはヒドイ」と思うような状況が少しでも改善されればと
みんなが思っているだけだと思いますが。

私の考える救急搬送システムの『理想』は。
例えば倒れたのが「総理大臣」の場合と「フツーの主婦」の場合に
搬送時間、受け入れ時間、受け入れ態勢などに差がないことです。

  >このようなケースを治療するのに、受け入れる病院として、
  >どのような条件が満たされることが必要だとお考えですか?
  >どれだけの医療スタッフの身柄が空いていることが
  >必要だと思います?

それでもできる限り設備の整った救命施設は近未来において
全国各地で必要性が認められ、求められていくことでしょう。
救命救急の専門医師、専門看護士の育成にチカラを入れる政策を
早急にキッチリ企ててほしいものです。

大切なのは、今、デキナイ理由を並べ挙げることではなく、
どのようにすればデキルように……そうそう簡単には実現できないまでも、
医師にとっても患者にとっても よりよい状態にすることが可能なのか、
知恵や知識のある人が中心となって協力し合い、よりよい方向に
導いていくことだと思います。

  >何分以内に処置しておれば、この妊婦の命を救える可能性が、
  >どの程度上昇したか、その検証も必要になりますね。

  >専門家は、母親の救命はいずれにせよ極めて困難だったと
  >言っています。

「極めて困難だった」と「絶対不可能だった」は違います。

私は、墨東病院の方が「最初から脳出血とわかっていれば
受け入れていた」とおっしゃったことからも問題の端緒が
伺われると思います。
もしも。最初に墨東病院のERに話がきちんとつながり、搬送されて
亡くなったのであれば、ご遺族の方も悲しい状況を受け入れやすかった
のではないでしょうか。

前にも書いた気がしますが、医療問題の多くは、遺族や患者側の
「納得の度合い」によるものだと思います。
(伝聞によると、最初に妊婦さんの受け入れを打診したときは、
墨東病院のERに話が繋がらなかったようです。)
 
  >12兆円全部がカットできるわけがありません。
  >みのもんたのいつもの調子に乗せられていませんか?
  >民営化なども行って、よくてカットできるのは2兆円程度では
  >ないでしょうか。

霞ヶ関のムダヅカイ省庁のイイグサに乗せられていませんか?。
私は12兆円の半分の6兆円、とテキトーに言いましたが
「2兆円」というのも机上の空論の根拠のない数字、というテンでは
同じではないでしょうか?。

ワイドショーねた↓です。
  ヒトリの政治屋が〇〇省に「ムダヅカイをなくせ」と言いました。
  〇〇省の役人は「ムダヅカイなんてしていません」と言いました。
  「マッサージチェアもテニスコートもゴルフ場もカラオケセットも
   〇〇省に勤める職員の健康増進のために必要不可欠なのです」。

みのもんた氏が天下りにタレ流されているとくりかえす12兆円。
〇〇省の役人に言わせれば10兆円が必要だと言い、
庶民感覚とすれば、もしかしたら10兆円がムダだと言う可能性もあるのでは?。

  >しかもカットした分のうち、医療予算に回すことができる分は
  >わずかでしょう。医療の事だけ考えておればよいわけでは
  >ありません。

道路特定財源の例を挙げると。
自民党は長年、道路特定財源は道路をつくったり整備したりするために
絶対必要だ!と、言い続けてきました。
ところが世論がダメ出しし、選挙が近くなったとたん、
一般財源化して減税分の補填にまわす、と言い始めました。

やってできないことはないと思います。(2兆円程度ならなおさら。)
今まで血税を呑み放題にしてきた既得権益守り隊が
自分たちのトリブンをより多くおさえようとジタバタと妨害するときのイイグサに
「医療のことだけ考えていればいいわけではない」とか言いそうな気がします。

  >無駄をなくす努力は、継続してずっと行い続けるべきですが、
  >問題を先送りすることが望ましいとは思いません。

ムダをなくす努力は まだ始まったばかりです。しかも本当に
努力しているのかどうかさえもアヤシイ状況になってきました。

例えばグリーンピア問題やイラナイ箱物問題、社会保険庁の
横領・改竄・詐取問題などを、ずーっとずーっと先送りし続けてきたのに、
今になって何かと「問題を先送りにしてはいけない」なんて、
麻生総理をはじめ自民党議員もよく言うなぁ、と
テレビ画面を見ながらツクヅク思うこのごろです。

  >みのもんたのやり方は、思考停止状態で感情だけを煽る
  >やり方です。視聴者、すなわち国民の自己責任を省みず、
  >権威だけをバッシングする、そういう受けだけを狙った
  >ワイドショー脳のメディアにはもううんざりです。

ニュース番組にしても新聞にしても大差ない部分があるように
思われますが。それでも、みのもんた氏の仕事量があれだけ多いという
ことは、「うんざりしている人口」よりも
「楽しく啓蒙されながら視ている人口」のほうが多いという現実の反映でしょう。

なぜ、みのもんた氏のコトバが多く受け入れられているのか、
はじめから「非」と決めつけてあげつらうのではなく、
時には「民意の理由」を考えてみるのも一興ではないでしょうか。

  >ちょっと分かりづらいのですが、この「学費・諸経費」というのは
  >何をさすのでしょう。医師国家資格は、単一の資格であり、
  >産科・小児科など科別の資格ではありませんが・・・

「産科・小児科志望者の、大学での学費・諸経費」という表現方法なら
イイですか?。たとえ10年かかることでも、今すぐからはじめれば
まだ「即効」に入るかと思います。たとえ「即効」と思える施策でも
話し合い期間や準備期間で即効ではなくなることもあるでしょう。

  >私は、医療予算をあまり増額させないで、今の医療崩壊を
  >食い止めるためには、以下の施策が必要だと考えます。

私のようなもののコメント欄に書かれるよりも
各政党にメールで意見書として提出されてはいかがでしょうか?。
…と、思ってしまうくらい充実した意見内容ですね。
ワイドショーのコメンテーターの方もいくつか同様の案を提していたので
ワイドショーもまんざらステタモノではないなぁ、と思いました。

  >(1)医療行為中の過失によって生じた患者の生命・身体に対する
  >損傷に対しては、民事・刑事ともに免責とすること
  >(ただし重過失は除く)。

基本的には現在もそのような路線ではありませんか?。
大野病院の件は特殊なケースだったからこそ、
より注目が集まったのではないのでしょうか?。
医療過誤の裁判については、医師側勝訴の判決が圧倒的に多い
「印象」がありますが。
 
  >(2)診療報酬を改定し、産科、小児科、救急医療、外科などの
  >リスクの高い分野において、医師に高収入が得られるように
  >すること。他方、それ以外の分野の診療報酬を下げること。

大賛成です。かなり以前から産科・小児科・救急医療などの医師の
待遇改善はあちらこちらから提案されているのに、
まだ実現の兆しさえも見られていないのは
まさに政治の怠慢でしょう。さっさとお願いします!という感じです。

  >(3)診療報酬を改定し、開業医の診療報酬を下げ、
  >勤務医の診療報酬を上げること。

これも「政治決断の問題」なのですね。

  >(4)コンビニ受診のような、医療資源を無駄に浪費する
  >患者側の行為をなくすこと

どの程度で救急車を呼ぶべきなのか、という判断が難しいように
これについては、あくまで「意識改革」レベルの問題に
とどまる気がします。「軽症者」の特定を誰がどこで行うか、という問題も。

医師の受診の前に「軽症」と判断された結果、診察を受けずに帰宅して
後になってジツは重症でした、というケースがまた問題の火種に
なりそうな気がします。

  >(5)モンスターペイシェントを厳しく取り締まること

明らかな「モンスターペイシェント」は、厳しく取り締まるべきですね。

ただ。教育現場において「モンスターペアレント」と誤解されやすい、
積極的に教育に関わろうとする保護者が
逆に問題のある教員を見つけ出すこともあるように、
あまりにも「モンスターペイシェント」という言葉が
一人歩きしてしまうと、今度は問題のある医師の告発を
積極的にしようとする患者の意識が萎縮してしまう、という
問題もある気がします。
非人道的な問題医師も少なからず存在していますから。

  >(6)高齢者の受益者負担率などを引き上げること
  >後期高齢者医療制度の導入だけで、批判の大合唱が上がるのは、
  >高齢者が次世代の幸せを考えていない証拠です。

きちんとした理由もなく75歳という年齢で区切ったこと、
患者の気持ちを思いやっているとは思えない、延命処置についての書類、
保険料徴集の方法についての問題、
強行採決から施行まで2年もありながら、きちんとした説明も
広報も怠り、実施されたとたんに朝令暮改の繰り返し。
いずれも、政治の責任(厚労省の案をウノミにしたことも含めて)
と言えるのではないでしょうか。

それに。やはりこれだけ省庁や天下り先のムダヅカイが判明した後で、
増税にも似た「保険料引き上げ」が国民に受け入れられるハズが
ないような気がします。
「納得の度合い」的にムリ!という感じでしょうか。

  >私自身は、70歳でぽっくりと死ねたら
  >充分幸せだと思っています。
  >こういうことはタブー視されていて
  >あまり論じられていません。

論じられないのは、「そんなことは当たり前」と思っている高齢者が
多いからではないでしょうか。
ほのぼのさんの高齢化に対するお考えは、私の周囲の
おじいちゃんやおばあちゃんが日々言っていることと ほとんど同じです。
高齢者の方々も、内心ではそのようなことは
ちゃーんと解っているし、考えていると思いますよ。

ただ。血税のムダヅカイや年金掛け金の搾取、横領行為など、
納税者への裏切りともいえるような行為の数々を行っていた役人に
メンと向かって言われるからハラタツだけで。

保険料や税金を徴収する側の姿勢や内情が
あまりにもダラクしているから、払う側も素直に応じられない、
というのが現実だと思います。

  >そういうことをしっかりと議論していくことが、
  >メディアの本来の責任なんだ

メディアはしょせん媒体にすぎません。
メディアの議論などを本気で参考にしたら
洗脳され放題になってしまう気がしますが。

  >(7)保険適用のある治療を絞り込むこと
  >本来の資本主義の原則を徹底すれば、
  >貧乏な人は医療を一切受けられないとしても
  >文句は言えないことになります

憲法に国民は平等にウンヌンとあった気がしますけれども…。
納税の義務と、どちらが優先されるべきなのですかね。
昨今問題になっている、子供の保険証を取り上げる行為は
児童憲章に違反しているとも言われていますし。

小泉元首相が「格差容認」の政治を断行した結果、
自民党は今度の選挙で政権を失う危機感がある、らしいです。
小泉人気のころは、その人気にちゃっかりノッていた自民党員が
手の平をかえしたように小泉政治批判を始めたのは
見ていて滑稽なかぎりです。

政治によって決定される社会保障制度は
正論をふりかざせばいいというものではありません。
最低限の生活・医療・教育をセイフティネットとして
しっかりケアしてこそ、政治の存在する意味があると思います。

弱者をただ切り捨てて、格差社会を是認するだけなら、
どんな無能な政治屋でも簡単にできます。
流れに任せればいいのですから。
自民党の世襲ボンボン総理のメンメンがこれまで行ってきたとおりです。

しかし、インターネットやメディアの変革で
情報が共有され、さらに参議院で民主党が勝って
調査権を得たことで、これまでの霞ヶ関の腐敗を
見逃しつづけてきた自民党の怠慢政治が露見し
国民のほとんどは為政者に対して信頼をなくしています。
そのような政府が自分たちの反省はないまま
新たに税や保険料の徴収を行おうとすればどうなるか、
推して知るべしです。

  >日本の健康保険制度は、世界最高レベル  
  >と言われていますが、行き過ぎているように思います。

何をもって世界最高レベルと言うのか疑問です。
もしや厚労省の役人が言ったことが、
そのまま流れているのでは…?。とか。

少子化問題がこれだけクローズアップされているのに
子供から保険証を平然と取り上げる自治体がいくつもあり、
満足に医療行為を受けられない子供が千人単位で存在しているのに
「世界最高レベルの保険制度」なんて、まったく信じられません。

  >アメリカでは任意保険制度しかなく、
  >無保険者が多数います。貧乏人は医療が全く
  >受けられないということになっています。

今後、アメリカでもそのようなシステムは
変えられていくのではないでしょうか。
アメリカのよくないところをわざわざ見習う必要はないでしょう。

私としては、北欧のように消費税を上げてでも
(ただし、生活品・食品・医療・教育は除く)
貧困と言われる人であっても、医療だけは
きちんと受けられる制度を確立するべきだと思っています。

国民が消費税を上げることに反対するのは
その上げられた税分が、またまたそのままそっくり
霞ヶ関に呑まれてしまうのではないかと
今までが今までだけに、徴集モトが全然信用できないのです。

このような国民の不信感の払拭のためには
「消費税」としてドンブリ勘定的に扱うのではなく
今後はきちんと「使途をはっきりさせた目的税」と
するのがいいのではないかと思っています。


  >(8)搬送先検索システムの改善

大賛成です。難しいこととはいえ、早急の課題として
取り組んでほしいですね。

  >(9)入院率の低減

軽症患者の帰宅・通院治療については病院側も努力しているようです。
現実は なかなか難しそうですが。
特に高齢者の入院患者については介護人も高齢になっている、という
現実問題もありますから。

高齢者の方に(もちろん個人差もありますが)、
簡単であっても医療行為を行うよう指導するのも難しいと思います。

点滴などまで含めた医療行為を一般に開放すると
また違う問題が浮上してくる気もします。

  >(10)医療資源の集約化

できるだけ近くに医療機関があると便利でいい、と思う人は多いものです。
「民意に反している」というテンで実現は難しいでしょう。

  >患者側にとって厳しさを求めるものになっていますが、
  >それが厳しすぎるというのであれば、国民は
  >健康保険料の増大を甘受しなければならないと思います。

国民が納得しないままで痛みだけを押し付けると
今の自民党のような現実に苛まれますから、
今のままでは「保険料の増大」は政治的に実現は難しいでしょう。

ただ。本当に国民が納得するような医療改善のためだけに使われる、
(産科・小児科・外科医師不足の解消など)
という確約のものであれば、国民は増税もやぶさかではないと思います。

政府が霞ヶ関のムダを全廃したあとでなら、
より増税への納得の度合いも深まると思いますが
それでは間に合わない、早急に医療だけでも抜本的改革をしたいから、
そのためだけに使う「医療税」を制度化させてください、と言えば
もしかしたら国民の支持が得られるかもしれませんね。

でも…。
国庫の半分以上が使途不明金の現状では それも難しいかなぁ。

by らだ (2008-11-01 01:21) 

ほのぼの

>さて。今回の妊婦さんの問題点の第一は、話がERに伝わっていたのかどうかがまずあやしい、という説もあるようです。

今回の妊婦は、臨月を迎えていました。ERに行ったとしても、やはり小児科医や産科が立ち会わないと行けなかったケースです。ERに行ったのであれば、救命できていたというわけではないと思います。現場での判断で、周産期母子医療センターの方での対応させることにしたことが間違っていたわけではないと思います。逆にERに行ったのであれば、子供の命を助けることはできなかったのではないでしょうか?子供、母子ともども、死亡していたのではないですか?

そもそも、医療現場での判断というのは、むずかしい判断が多いと思います。人体というのは複雑で予測不能なことが多いのです。病院に運んで、いろいろな検査を受けないときちんとしたことはわからないでしょう。それを後になってあげつらって、仮に別の判断になっていれば助かっていたのでは、と何の責任もないマスコミが非難するのはいい加減にして欲しいと思います。そういうことをするから、医療現場がますます萎縮するのです。

>救急搬送の受け入れ先の検索システムが機能していなかった、そうです

私が改善策で記載しているとおり、病院の受け入れ体勢についてのリアルタイムな情報が反映されていないという問題ですね。しかし、結局、これも根本的には人手不足の問題です。

>結果論に見えます。患者を診る前から「稀なケース」と判断できるハズもないのではないかと。

もちろん、頭痛を訴えているのが、感染症にかかったためなのか、脳出血を起こしているのか、それは判断が難しいでしょう。医療というのはそういうものです。しかし、臨月を迎えている妊婦が、激しい頭痛を訴えているのです。通常の妊婦の状況では考えられない、異変が生じていることは明らかであり、産科だけでない複数の科にまたがった診断が必要なケースでしょう。そのような症状自体が稀なケースです。このような頭痛が、臨月を迎えていることから発生しているのか、それとも別の要因からもたらされているのか、そのきちんとした判断は、まずは産科にさせ、その上で、脳出血を起こしている疑いがあるということであれば、次は脳外科にバトンタッチする、というプロセスが合理的だったと思いますよ。

それから、「結果論」と仰りますが、「結果論」で論難しているのはメディアではないですか。「妊婦死亡」という結果だけを見て、非難を加えています。そのような非難に対して、そもそも、この妊婦はいかに最善の努力をしても、死亡していた可能性が極めて高いことを、専門家らが反論しているわけです。

>それに。よほどの大災害の中で不可抗力下ならいざしらず医師や救急隊員が患者を診る前から「これは稀なケースで治療しても助からないから搬送をあきらめよう」なんてことは現実として絶対にありません。

本件でそんな諦めるようなことはしていないでしょう。何を仰りたいのでしょうか?

>ほのぼのさんは「極めて稀なケース」を強調されますが、「極めて稀なケース」だから、なんだというのでしょう?。「極めて稀なケース」だから、たとえERを備えた大病院でも患者を拒否していいとでも?。

このような複合的な症状がある患者の場合、患者を受け入れる側にも、相応の体制(つまり複数の科にまたがった医師の確保)が必要だと言っているのです。その受け入れ体制が不十分であるにもかかわらず、受け入れ、その結果、体制の不備故に救命できなかったとしたら、どうなりますか?
その時は、「なぜ、他のきちんとした体制が整っていなかった病院に回さなかったのか」などという非難が起こるでしょう。体制が不備なのに、受け入れること自体が過失があるとみなされ、訴追されるという時代ですよ。大野病院のケースでも、そこが問題となったわけでしょう。

昔だったら、「産科でも小児科でも脳外科でも、内科でも、何でもいい、とりあえず医師に診せろ」で済んでいました。それが医療の専門化・分業化が発達し、かつ、医師の医療過誤責任が厳しく問われるようになって、医療が萎縮してしまったのです。この萎縮をもたらしたものが、メディアなのです。

>患者さんのご遺族は訴訟なんて考えていませんよ。

これこそ結果論でしょう。現場の医師は、常に訴えられることを意識していますよ。びくびくしながら診療に当たっています。

だから大野病院のケースを少し勉強されたらいいと思いますよ。

>それでもできる限り設備の整った救命施設は近未来において全国各地で必要性が認められ、求められていくことでしょう。救命救急の専門医師、専門看護士の育成にチカラを入れる政策を早急にキッチリ企ててほしいものです。

予算が必要です。それにメディア、国民自身は反省はなし、ということでいいんですか?


それから、医療というのは、不確実性を伴うものであること、その中で、ともかくも予測を立てて進んでいくという難しい作業を強いられること、しかし世論は結果論で非難すること、このことは理解していただきたいです。

>医療問題の多くは、遺族や患者側の「納得の度合い」によるものだと思います。

納得ができなからといって医療側を非難すれば、それはモンスターペイシェントの考えに近くなってきます。遺族や患者側も、というより国民全体も、医療のことをもっと勉強する必要があると思います。勉強せずに、「納得ができない」と言って非難するのは無責任というものです。

>国民が納得しないままで痛みだけを押し付けると今の自民党のような現実に苛まれますから、今のままでは「保険料の増大」は政治的に実現は難しいでしょう。

その間に医療崩壊はどんどん進んでいくでしょうね。そのツケは最終的に誰に回ってくるんでしょうね。まあ、私はお好きにしたら、と思っていますけど。今は、私は国民全体が、自己責任をわきまえず、相手を非難するに終始するモンスター○○○○になってきているように思いますよ。そういう気分が蔓延してます。
by ほのぼの (2008-11-01 09:05) 

らだ

ほのぼのさん こんにちは

  >逆にERに行ったのであれば、子供の命を助けることは
  >できなかったのではないでしょうか?子供、母子ともども、
  >死亡していたのではないですか?
  >そもそも、医療現場での判断というのは、むずかしい判断が
  >多いと思います。

救急救命医はオールマイティが前提です。
特に今回のように意識の薄い妊婦の場合、帝王切開ですし。
何度か書いた気がしますが、このコメント欄で
「…していたら…だったのでは?」という議論はあまり意味がない
気がします。医療の場合は特に個々のケースで違いが大きいので。

マスコミやワイドショーが非難しているとしたら
(私には非難ではなく、問題追求をしているように聴こえますが)
医師やその関係者に対してではなく、「たらい回し」の現状に対して
政治的に効果的な対策がほとんどイマだにとられていない、という
行政に対してのものだと思いますし、私も全くその姿勢に賛成です。

行政には国民の命を守る義務があります。
「たらい回し」の回数や近年の医療崩壊といわれる現場を見れば
最も大切と思われる行政のその業務がオロソカになっていると
国民が感じたとしてもムリはないと思います。

  >病院の受け入れ体勢についてのリアルタイムな情報が
  >反映されていないという問題ですね。しかし、結局、
  >これも根本的には人手不足の問題です。

「人手不足」という問題は既にみんなが知っていて、
すぐにどうこうできる問題でもありません。
ですから、その中でどのようにしたらよいかを考え、
既に新しい取り組みを始めているところもあります。
例えば札幌などは、10月から救急医療コーディネイターを
配置するとともに(コーディネイターの配置だけでは
たらい回しの改善は難しいとの実態・見解から)、救急診療の病院を
当番制にして「当番の日は責任をもって必ずみる」という
義務を課したそうです。そして今のところはよく機能しているそうです。
もちろん、この制度も人口密度や病院の数などで地域によっては
難しいところもあるでしょう。
この札幌の例のように、地域ごとに人手不足の中でも何ができるのか、
みんなが知恵を出して早急に実行に移すことが目下の課題なのです。

  >産科だけではない複数の科にまたがった診断が必要なケースでしょう。

そのようなときのためにも、今後、救急救命医の育成が急務だと思います。

  >それから、「結果論」と仰りますが、「結果論」で論難しているのは
  >メディアではないですか。「妊婦死亡」という結果だけを見て、
  >非難を加えています。

私がテレビで見ていた限りでは、今回の件で「医師」を非難していた場面は
ありませんでした。行政に関しては厚生大臣と東京都知事が
制度上の責任について「非難し合っていた(?)」のは何回も見ましたが。

  >このような複合的な症状がある患者の場合、患者を受け入れる側にも、
  >相応の体制(つまり複数の科にまたがった医師の確保)が必要だと
  >言っているのです。その受け入れ体制が不十分であるにもかかわらず、
  >受け入れ、その結果、体制の不備故に救命できなかったとしたら、
  >どうなりますか?

何度も書きますが、今、大事なのは、どのような状況においても
できるだけのことを患者さんにしてあげられることを目標にして
救急搬送システムも含めて、今できることを早急に考えて
実施に移していこう、ということだと思います。
「訴追対策」より医療現場に携わる者の義務として
現状打開のために優先すべきことがあると
考えている人間の方が多いと思います。

  >医療が萎縮してしまったのです。この萎縮をもたらしたものが、
  >メディアなのです。

問題の根本は、医療が萎縮したわけではなく、
訴訟ザタは多いし、激務だし、賃金的にもイマヒトツという理由で
小児科・産科・外科のなり手が減ってきている、ということでしょう。
訴訟対策としては、病院のほうも個々に様々な対策をとるように
なってきていますし、行政的にも色々と検討はされているようです。
「訴訟になったときに患者側・医師側ともにどのようにするのが
双方にとって一番納得がいき、よい結果が出せるのか」を、
みんなで考えていくことが大切だと思います。
もちろん、小児科・産科・外科の医師を増やす対策についても。

  >それにメディア、国民自身は反省はなし、ということで
    いいんですか?

メディアに「反省」をさせたいのであれば、各メディアのホームページから
反省を促すメールを出すことを提案します。私に言われても困ります。
国民自身の反省、というテンでは…。やはり新聞などに
投書するなどの方法のほうが、このコメント欄よりは広汎的で
いいのではないでしょうか。

私個人としては、とりあえず今のところ今回の件で「反省」に思い当たる
行為はしていませんし、調子が悪くて病院に行きたいと思っていても
昨今の不景気の余波で「ちょっとくらいガマンしよう」と思わざるおえない現状です。

  >それから、医療というのは、不確実性を伴うものであること、 
  >その中で、ともかくも予測を立てて進んでいくという
  >難しい作業を強いられること、

そうですね。

  >しかし世論は結果論で非難すること、
  >このことは理解していただきたいです。

結果責任の職業は医療関係だけではありません。
ただ、「命」を扱っているという点で医療の特異な難しさはわかります。
「世論が結果論で非難する」ということを
たとえ私が認識したとしても、今後も変わりなく続いていくことでしょう。

ただ。世論は非難するばかりではありません。
これまで世論やメディアの擁護に助けられた、というケースも
少なからずあることでしょう。
何事にも、大抵の場合、善悪両面が存在するものだと思います。
もしも、メディアが「悪面」ばかりだとすれば、とっくに淘汰されていますよ。

  >その間に医療崩壊はどんどん進んでいくでしょうね。
  >そのツケは最終的に誰に回ってくるんでしょうね。
 
現在の医師不足や医療崩壊の原因は現場を無視した
自民党や公明党の医療政策の誤りにあります。
(この事実については、両党の議員も認めています。)
と言って、その責任や反省を追及しても暖簾に腕押しですし、
と言って、今後の対策を早急に考案してほしくても
政治屋は選挙騒動で浮き足立っていて、まともに政策を考えられる
状態ではなさそうですし。

今、私にできることは、医療崩壊が進むにまかせて
きちんとした対策をたててこなかった一番の原因である、
サキをよめないくせに既得権益にだけには敏感な粗悪な
政治屋に、今度の選挙で投票しないようにすることだと思っています。

  >まあ、私はお好きにしたら、と思っていますけど。

医療問題や医師不足などの問題を真剣に考えておられるからこそ
このように熱心に書かれているのだと私は思っています。
物事の見る方向性が違うというだけで
ほのぼのさんのおっしゃる国民やメディアの責任問題も
解ってはいるつもりです。

ただ。国民やメディアの責任以上に、政治や行政の責任は重い。
私はソッチのスタンスなのです。
by らだ (2008-11-01 23:01) 

ほのぼの

らださん

こんばんわ

一点だけ。

>救急救命医はオールマイティが前提です。

まさか、帝王切開も出来て、回頭手術も出来て、新生児医療も出来るような医師がこの世に存在するとは思われていないでしょうね?
漫画だったらブラックジャックはできるんでしょうけど。
by ほのぼの (2008-11-01 23:24) 

らだ

ほのぼのさん こんにちは
ご訪問とコメントありがとうございます。

まさに、帝王切開もできて、開頭手術もできて、新生児医療もできるような
医師が救急救命医の理想かと思われます。

そして、そのような医師は、まちがいなく この世に存在しています。
特に開発途上と言われてしまう国々では専門医の確保自体が
想像を絶するほど難しいですから。

ただ、日本では。
救急救命医については、まだ、なり手や設備、指導面、育成面など
色々な点で整っていない現状があり、救急救命医が常駐できる
救急医療体制の整った施設の全国区での成立は当然のことながら
無理な状況です。この状況にあっては、重症患者の手当てについては
各科の専門医との緊密な連携が不可欠、ということになるでしょう。

でも。
もし行政がきちんと将来をみすえて救急救命医の育成に
関心と使命感をもち、着実に実行に移していけば、将来には
本当の意味での「救急救命医」が増え、同時に救急医療も
さらに充実できるようになるのではないでしょうか。

予算的には、役人のムダヅカイを廃した上で
「救急救命医育成税・救急医療対策税」を課したとしても、
国民はモンク言わないと思いますが。

救急救命医について、参考までに、下記のホームページを記します。
現場の方のお話なので、私よりも格段に説得力のある
救急救命医についての考え方、あるべき姿、を示唆していると
思いましたので。

 〇 http://www.nms.ac.jp/pr/hp/hpcon/tamahp/hp-0717.html

     ↑より引用。>>すなわち救急救命医とは外傷を含めた
                あらゆる分野の重症例の診療に従事
                することを専門とする医師です.

 〇 ↓東京女子医科大学 救急救命センターのスタッフのページです。
http://www.twmu.ac.jp/TWMU/Medicine/RinshoKouza/201/staff/index.html

上記以外でも「救急救命医・救急医」などの言葉を検索していただければ
色々な医師や医療関係者の意見を読むことができると思います。


by らだ (2008-11-02 17:34) 

ほのぼの

>まさに、帝王切開もできて、開頭手術もできて、新生児医療もできるような医師が救急救命医の理想かと思われます。

それはそんな神様のような医師がいれば理想でしょうね。
しかし、医師は人間です。どんなに優秀な人でも限界があります。
おっしゃるような医師は少なくとも発達した日本の医療のレベルでは、一人もおりません。

>そして、そのような医師は、まちがいなく この世に存在しています。
特に開発途上と言われてしまう国々では専門医の確保自体が想像を絶するほど難しいですから。

開発途上国のレベルを持ち出しても仕方がないでしょう。そんな低いレベルの医師が日本で執刀すれば間違いなく医療過誤になりますよ。


日本でいう救急専門医というのは、あくまでも応急措置のスペシャリストです。下記をご覧ください。↓
http://www.urayasu-juntendo.gr.jp/sinryou/f_newsr_kyuukyuu_7_youken.htm

らださんのように医療に無茶苦茶高い次元を要求される人が後を絶たないから、医師達が追い詰められるのですよ。
by ほのぼの (2008-11-02 19:15) 

らだ

ほのぼのさん こんばんは

  >開発途上国のレベルを持ち出しても仕方がないでしょう。
  >そんな低いレベルの医師が日本で執刀すれば間違いなく
  >医療過誤になりますよ。

発展途上国においても医師のレベルはマチマチです。
(それは先進国でも同じでしょう。程度は違いこそすれ。)
先進国で医療を学んだ優秀な人材が高い志をもって
発展途上国の医療発展のために献身している例はいくつもありますし

発展途上国から先進国に渡って高い医療技術を身につけ
自国に帰って医療発展のため励んでいる人間もたくさんいます。

  >らださんのように医療に無茶苦茶高い次元を要求される人が
  >後を絶たないから、医師達が追い詰められるのですよ。

ほのぼのさんの紹介してくださっているページを読むと、
まさに高い次元の医療を要求されているように見えますが。

医療にかかわらず、経験的技術が必要な職業の多くは、
学んだ技術をすぐに現場で使いこなせるわけではありません。
救急医療に携わってまもなくの医師と
何十年も現場で活動している医師とは当然のことながら技術的にも
治療可能な範囲にも雲泥の差があります。

患者から高い技術を望まれて、「医師が追い詰められる」という考え方は
私にはわかりません。

私の前回のコメント中でご紹介したページは、救急医療に携わる
スタッフの方がご自身で書かれているページです。こちらを読めば、
『現場の』医師自身がとても高いハードルを救急救命医という仕事に
課していることがお分かりいただけるのではないかと思います。

私の知る多くの医師は。
日夜、自ら望んで患者にあたり、より多くの症例をてがけ
自分自身の切磋琢磨に励んでいます。
患者が医師に対して高い技術を望む以上に、
医師たちが自ら率先して より高度でより先進的でより専門的な
技術を志して学び、治療に励んでいるのです。

現在の医師不足も原因となって、医師の環境によっては
「追い詰められている」と感じることもあるでしょう。
でも、それ以上に医師として苦しむ患者を助けたいという使命感が
あるからこそ、「医療」という世界か成り立っているのだと
私は信じています。だからこそ、そのような医師の志を活かせるような
医療行政の早急な改善が政治に求められていると、
繰り返し申しているのです。

それから。
「むちゃくちゃ高い次元」というのがどの程度の次元かわかりませんが
例えば開頭手術といっても難易度はさまざまです。
救急医に求められているのは、専門医が専門的な手術を行う前段階として
できる範囲でのこと、と「私は」認識しています。

「私の要求(?)」が「むちゃくちゃ高い次元」と、
誤解されているようなので、あえて書きますが、私の勝手な定義では、
重症患者に対した場合の救急救命医に求められている「程度の次元」は、
手術用実体顕微鏡を完璧に使いこなすほどの専門的手術の技術では
なく、その直前までの、「救命につながる処置」をできるだけ迅速に
的確に行うこと、だと思っています。

例えば、脳神経外科医がいないから、脳神経系の疾患は
あきらめなければならない、というのではなく、理想的には、医師側、
患者側、双方の脳神経外科の専門的な手術準備が整うまで、
なんとか救命でつなげないか、という程度の処置を行えるのが
救命医なのではないでしょうか。

もっとも。脳神経系の疾患もたくさんありますから、
当然のことながら救急医で助けられない場合もあるでしょう。
でもそれは。救急に限ったことではありませんから。
どんな名医にも不可能はある。それは周知の普遍的な事実です。

by らだ (2008-11-03 00:36) 

ほのぼの

らださん、こんばんわ。

あのですね。

一人前の脳神経外科医、産科医、小児科医になるのに、どれだけの経験が必要がおわかりですか?
たとえば一人前の脳神経外科医になるためには、数百、数千というオペをこなすことが必要です。そして、いったん、技術を習得したとしても、毎日のように手術を継続しておかないと、すぐに技術が落ちてしまいます。そして、脳神経外科の領域でも、さらに細分化・専門分化が進んでおり、脳腫瘍を扱う医師と、脳血管障害を扱う医師にそれぞれ分化しています。

>例えば開頭手術といっても難易度はさまざまです。救急医に求められているのは、専門医が専門的な手術を行う前段階としてできる範囲でのこと、と「私は」認識しています。

本気で、脳神経外科医が手術をするまでの「つなぎ」として、救急専門医が、ドリルで開頭するようなことをお考えですか?

例えば、脳血管障害がある場合に、脳神経外科医は、MRIやCTを見て、どの部位から開頭して、患部にたどり着くか、それを頭の中で様々にシュミレーションし、その上で手術の方針を決定し、開頭箇所を決めています。そのシュミレーションができるようになるためには、数百、数千という手術の経験が必要になるのですよ。患部にたどり着くために、それに至るまでの脳の中の血管や神経を傷つけてはいけないのですから、血管や神経の位置が全部執刀医の頭の中に入っていなければなりません。これがどれだけ大変なことかおわかりでしょうか?

産科医が帝王切開をするのだって、相当な経験が必要です。大野病院のケースを見ても、それは容易に理解できます。下手な手術をすれば、命を奪ってしまうリスクが極めて高いのが産科医の領域です。それを、ほとんど経験のないものが、「つなぎ」のために開腹するなんて、あまりにも無茶苦茶ですよ。

今の医療は、様々な分野に細分化され、専門特化してきています。悪い言葉で言えば「専門馬鹿化」してきているのですが、それは、その方が少ないマンパワーを集中的・効率的に投入できるからです。一つの分野を習得するだけでも、膨大な知識と経験が要求される時代になってきています。

救急専門医はあくまでも応急処置です。その応急措置にも、とても深い知識と経験が必要とされるのです。そして、応急措置をしたあとは、速やかに専門医に繋ぐこと、これが最も効率的なマンパワーの投入でしょう。

>『現場の』医師自身がとても高いハードルを救急救命医という仕事に課していることがお分かりいただけるのではないかと思います。

その「応急措置」という仕事自体が、とても高いハードルを要求されるものなんだと思いますよ。それ以上に、開頭手術や、帝王切開や、新生児医療などのハードルを救急専門医に求めないようにして欲しいですね。

>患者から高い技術を望まれて、「医師が追い詰められる」という考え方は私にはわかりません。

らださんのお考えでは、医師は、神のごとき技術と知識を備えているのが本来であるというふうに見えます。そんな患者が来たら、さぞかし医師はプレッシャーに感じるでしょうね。そして、その患者の期待に添えない結果だったら、きっと訴えられると思うでしょうね。患者の要求する次元にははるかに及ばない拙劣な医療、という評価を受けること必至ですから。だって、開頭手術や、帝王切開や、新生児医療もできない救急専門医なんてレベルが低い、と言われてしまいますから。

>でも、それ以上に医師として苦しむ患者を助けたいという使命感があるからこそ、「医療」という世界か成り立っているのだと私は信じています。

そういう使命を持っているから、低賃金の環境下、無茶苦茶な超過勤務をやって、過労死・自殺するぐらい頑張って、医師達は現場を支えてきたんでしょうね。でも、もうその忍耐は限界のようです。もう医療崩壊は始まっています。このままではどんどん加速するでしょう。

現実に、自分たちが痛い思いをしなければ、問題の所在がわからないのが多数の日本人なんでしょう。

痛い思いをすればいいんじゃないか、と私は最近考えるようになりました。


by ほのぼの (2008-11-03 01:31) 

ほのぼの

日本の医療は世界レベルで見ても良好なものです。

1997年度の調査では、医療制度のパフォーマンスでは、日本は先進国30ケ国中、5位に位置づけています。
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=he11-1&RG=1

また、世界190ケ国で見ても、10位につけています。
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=he11-1

他方、人口10万人あたりの医師の数は、1997年~2004年度では世界187ケ国中61位に止まっています。
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=he10-1&RG=&FL=

平均入院日数は、先進国27ケ国中、なんと第一位。
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=he10-5&RG=&FL=

GDPに占める医療費支出の割合は8.0パーセントで世界192カ国中33位で、まだ余力はあります。
http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=he11-2&RG=&FL=

ちなみに、日本の医療費の実績額は増加し続けています。

平成14年度医療費総額:30兆9507億円
平成15年度医療費総額:31兆5375億円(5868億円増)
平成16年度医療費総額:32兆1111億円(5736億円増)
平成17年度医療費総額:33兆1289億円(1兆0178億円増)
(「平成20年厚生白書」より)


ちょっと元データは探しきれませんが、WHOによると、日本の医療保険制度は世界一との評価。
http://www.osaka.med.or.jp/health/family/genki/245/index.html

もちろん健康寿命は世界一、健康達成度の総合評価も世界一(OECDデータ,2005)
http://www.gaihoren.jp/gaihoren/public/medicalcost/html/index.html


今回の墨東病院のケースをおさらいしますと、

18:45 江東区内に住む出産まぢかの主婦が頭痛と吐き気などを訴え、区内のかかりつけ医に運ばれた
19:00 かかりつけ医は緊急手術ができる病院を探し始める
    (「空きベッドがない」などの理由で、7病院に受け入れを断られた)
19:45 最初に連絡を受けた墨東病院が急きょ受け入れを決める。 
    (この時点で墨東病院は自宅にいる産婦人科医、脳外科医を呼び出したはずである)
20:18 女性が墨東病院に到着
21:30 帝王切開で出産
22:00 脳出血の手術開始

この掛かった時間のうち、短縮できる可能性があるとすれば、かかりつけ医が連絡を始めて、墨東病院が受け入れを決めた45分間のうち20分程度ではないか、と言われています(どんなに検索システムを改善しても、入院中の重症患者の容態が悪化し、ICUに入れなければならない事態が数分単位で発生しうるため、最終的には電話確認が必要であり、30分程度の時間はどうしてもかかってしまう)。しかし、20分を縮めるのに、相当のマンパワーを配置し、かなりの予算を投入してシステムの改善をしなければならないでしょう。そこに人と金を投入するくらいなら、産科医を増やした方がいいことになるのではないでしょうか。根本は産科医の数の絶対的な不足にあるのですから。ちなみに、今回は墨東病院も、非番中の産科医と脳外科医を呼び出して対処しています。過労死寸前の医師達を、そのわずかな休暇中に酷使するという努力をしているのです。過労死したら誰が責任を取るのでしょうね。

ちなみに、20分縮めても、本件の妊婦の予後の改善にはほとんどなりません。
なぜなら、脳出血で死亡するという場合、出血に圧排されることによって壊死する脳細胞(特に脳幹部。本件では小脳部位の出血であったと言われており、近接する脳幹部が圧迫されて死亡したものと思われます)が原因になるのですが、20分の間に出血する量と残りの2時間40分の間に出血する量を考えてみるのなら、ほとんど救命する余地はありません。脳細胞は阻血して5分で壊死します。手術まで1時間以内でも救命出来たかどうかわかりません。仮に助かったとしても植物状態は免れないでしょう。
by ほのぼの (2008-11-03 13:55) 

らだ

ほのぼのさん こんばんは
今夜もご訪問と詳しいご説明をありがとうございました。

ほのぼのさんの書かれていることもわかりますが
救急患者の「たらい回し」は、改善されるべき事象として
世論の支持があり、既に行政も医療関係機関も
それぞれに動き始めています。

今回の東京都の妊婦さんの件も
そこから派生する医療問題についても
私自身が直接現場に関わっているわけではないので
これまで書いた以上のコメントは差し控えたいと思います。
先にも書いたように、医療というものは、病状によっても
病院によっても医師によっても、その他様々な要因で
過程も結果も異なる事象ですし、このコメント欄では
どうがんばっても想像・推量の域を出ない、机上の空論のような気がします。

  >らださんのお考えでは、医師は、神のごとき技術と知識を
  >備えているのが本来であるというふうに見えます。

同じ文章を読んでも「どのように見えるか、
どのように読み取れるか」はヒトによって違うことは よくあることです。
  
 
  >現実に、自分たちが痛い思いをしなければ、
  >問題の所在がわからないのが多数の日本人なんでしょう。

  >痛い思いをすればいいんじゃないか、と
  >私は最近考えるようになりました。

1億人以上もいる日本人の中で
そういうふうに考える人がいても
いいのではないでしょうか。
by らだ (2008-11-03 23:53) 

ほのぼの

らださん

了解いたしました。
今までおつきあいいただき、ありがとうございました。

by ほのぼの (2008-11-04 14:36) 

らだ

ほのぼのさん こんにちは。

こちらこそ、ありがとうございました。

いろいろなことについて知識や情報が増えることも
自分とは相違するご意見を伺うのも
楽しいことですし、勉強にもなります。

またのご訪問&気骨あるご意見をお待ちしております。


by らだ (2008-11-04 15:29) 

都筑てんが

天漢日乗: 東京でも産科崩壊の危機 都立墨東病院産科来春閉鎖or周産期医療センター機能停止か?
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/12/or_804c.html
東京で子供が産めなくなる日(その2) - うろうろドクター - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/16924024.html

…今回の「東京陥落」よりずっと前から、墨東病院を始めとした東京の救急はSOSを出していたんですよね…。

マスコミ、役人、その他、「医療の事なんて俺らには関係ねえよ」という人間が、そのSOSを聞かなかったために「東京陥落」が起きた。

そして今でもなお「医者のモラルの問題」とか「全国各地で救急搬送を拒否した病院は患者を捨てた」とか言う人間が跋扈する事実…。(「医師は応酬義務を果たしていない」と味方を後ろから撃つ人間までいるし…。)

いつになったら、医療に無理解な人間による「医師叩き」「病院叩き」が無くなるのでしょうかね…。
by 都筑てんが (2010-01-03 20:13) 

らだ

都筑てんがさん こんばんは
ご訪問とコメントをありがとうございます

 >いつになったら、医療に無理解な人間による「医師叩き」
 >「病院叩き」が無くなるのでしょうかね…。

医療に無理解な人の中にも、お医者さんや病院に
お世話になったことのある人は多いと思うのですけれどもねー。
たとえ自分が病院にほとんど行ったことがなかったとしても
家族の誰かが…とか。

あれだけ大きな病院が散在する東京で
救急医療問題が起きたのですから、地方の現状を考えると
恐ろしくなります。それでも、札幌などのように、救急患者の
「たらいまわし」を防ごうと行政と病院が協力して頑張っている地域も
少なくないようです。
とにかく予算がないため、国の支援はあまり期待できそうもないので
地方行政と各々の病院が協力して、その地域に合ったシステムを
考案して実施するしかない状況らしいですが、肝心のお医者さんが
足りないという根本的な問題もあり、なかなか難しいようですね……。
一刻も早く、あらゆる面で良い方に向かっていくことを祈るばかりです。
by らだ (2010-01-06 01:48) 

都筑てんが

その昔、新生児100人のうち30人は生まれてすぐ死んだ。

世間の人は「赤ちゃんは死ぬのが当たり前、五体満足で育てばラッキー」と言った。

その後、医師たちの努力で死亡する子が100人中10人まで減った

世間の人は「お医者さまのおかげで死ぬ子がずいぶん減った。ありがたいことだ」と言った。

更にその後、医師たちは更に努力して、死亡する子が100人中1人まで減った。

すると世間の人は「1人は生まれてすぐ死ぬとはどういうことだ! 医者のミスだ! 怠慢だ!」と言うようになった。



最善を尽くしても命が救えないという「医療の限界」を無視して「ミスでないなら、なぜ亡くなるんだ」と医師を訴えたり、いちかばちかに賭ける以外に命を救えない人間が現実にいるのに「いちかばちかでやってもらっては困る」と医師を断罪して、命を救うためのハードルを高くしておいて、医療従事者がそのハードルの高さによって患者を受け入れられないと

「それでも医者か!」

「『医は仁術』は死語になったのか」

「命より金儲けのほうが大事なのか」

「患者を受け入れられない病院は看板を返上しろ」

などと医療従事者をボロクソに叩きまくる、インパール作戦の牟田口司令官みたいな人間がワンサカいる日本ですもの、これで医療が崩壊しないほうが不思議というものです。

http://s01.megalodon.jp/2008-1024-1105-57/punigo.jugem.jp/?eid=486
by 都筑てんが (2010-07-21 16:30) 

らだ

都筑てんがさん こんばんは
ご訪問とコメントをありがとうございます。
お返事が遅くなりまして、ごめんなさい。

医師と患者の関係も、役所と病院の関係も、さらに司法との関係も…
透明化するには複雑でデリケートな問題が多すぎて
どのようにすれば、「いちばんいい状態」になるのか、
どのような状態が、「誰にとっても、納得のいく状態」なのか、
『不毛な議論』と、投げ出さずに、とにかく尽力し続けることが
とりあえず目前の「最大の課題」なのかもしれません…。

……と、思うこのごろです。


by らだ (2010-08-15 00:38) 

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